とりこ
「恋次」
合図。
ルキアからのサイン。
左腕に熱を感じて、下を向くと待ち構えている紫紺色の瞳。
その瞳に捕えられば逃げることは不可能だ。
乞われるがままに腕に抱き、口付ける。
「ん…。恋次」
甘く掠れた声は蜂蜜よりも甘く香って、舌を離れてくれはしない。
残った甘さを思い出しては、また味わいたいと欲する。
欲望のままにその唇を食らうと流れる涙。
その雫まで味わってルキアのすべてを得たような錯覚に陥る。
しかし、その砂上の楼閣は唇が肌から離れた瞬間に崩れ落ち、その錯覚を確かめるため再び口付けた。
「っんん!…はぁ」
ルキアの唇から漏れた息まで絡め取りたい。
息を整えるルキアを腕に抱いたまま、黒い髪を指で梳いた。
冷たく、しっとりとした感触のソレは小さく鈴の音のような音をたてて流れていく。
沙羅沙羅沙羅。
大きな瞳が幸せを逃さないよう、ゆっくりと閉じられた。
小さな頭の重みが右手にかかると、滑らせて頬を包んでやる。
手から伝わる柔らかさと暖かさが徐々に脳を侵していった。
「…ちょっ、恋次!」
「んー?」
少しだけ抵抗を見せるルキアの髪に、耳に、瞼に、鼻に、頬に、唇に、首筋に、鎖骨に、軽く口付けて気を逸らしながら柔らかさを探る。
着物の上から触れていた可愛い膨らみに、衿を割って直に触れるとルキアが息を呑んだのがわかった。
「大丈夫だ」
耳元で囁いて、ゆっくりと押し倒す。
ルキアの身を守るには余りにも薄い布を取り払うと、月の光に浮かび上がる肢体。その美しさに今度はこちらが息を呑む。
「………月虹みてぇ」
月の光で見える白い虹。
淡い光を放つソレは夢のように美しい。
顔を隠す両の腕を掴んで、目を合わせる。
熱に浮かされた紫に誘われるがまま唇を寄せると、後はルキアの甘い声と熱を込めて呼ばれる自分の名に満たされながら夢中で抱いた。
せーふ?
一応、R−15サイトなんで大丈夫ですよね。嘘もこんなレベルだし。
…駄目だったらごめんなさい。