人形師
銀色の針が時を刻み。
銀色の盤が時を優しく受け止める。
それは誰にも止められぬ。
人はそれを運命と呼ぶ。
生ある人はそれを運命と嘆く。
運命は万人の頭上に冠す。
向かい合うは『青』を纏う二人の少女。
青い瞳の少女は死を持って運命を逃れた。
青を名に持つ少女は運命の外にいた。
『青』は決して交差する事はなく。
『青』は決して重なる事はなく。
それでも交差させ、重ねることの愚かしさよ。
その愚かしさの何たる愛しきことか。
生ある瞳に映るは恐れか?それとも希望か?
硝子の瞳に映るは愛か?それとも憎しみか?
青年は
ただ
微笑う。
『運命は神の手中だけに』
